RUSTは非常に最適化が難しいゲームで、一般的なFPS向上策だけでは解決しない場合があります。
1. タスクマネージャーの詳細な確認
プレイ中にカクついたりFPSが落ちたりするタイミングで、タスクマネージャーをもう一度詳しく見てみましょう。
- CPU、GPU、メモリ、ディスク使用率:RUSTを起動してプレイ中の状態で、これらが特定の瞬間に急上昇していないか確認してください。特にCPUの使用率が100%に張り付いていたり、ディスク使用率が異常に高かったりすると、それがボトルネックになっている可能性があります。
- 各プロセスの詳細:ゲーム中に最もCPUやGPUを使用しているプロセスはRUST自体だと思いますが、その下に**「AntiCheat」や「UnityCrashHandler」**といったRUST関連のプロセスが異常なリソースを消費していないか確認してください。RUSTのアンチチートは、時折FPS低下の原因になることがあります。
2. RUSTの起動オプションと整合性チェック
一般的な対策かもしれませんが、再度確認をお願いします。
- Steamの起動オプション:
- RUSTを右クリックし、「プロパティ」→「一般」→「起動オプション」に以下を試してみてください。(既にお試しでしたらすみません)
-maxmem 32000
(メモリ32GBの場合、RUSTが使える最大メモリを指定)-malloc=system
(メモリ割り当てシステムを変更)-high
(RUSTのプロセス優先度を高くする)-cpuCount 14
(CPUコア数を明示的に指定。i5 14500は14コアなので)-force-d3d11
(DirectX 11を強制。DX12より安定する可能性)
- これらのオプションは一つずつ試すか、組み合わせて試してみてください。効果がないものは削除してください。
- RUSTを右クリックし、「プロパティ」→「一般」→「起動オプション」に以下を試してみてください。(既にお試しでしたらすみません)
- ゲームファイルの整合性チェック:
- SteamのRUSTのプロパティから「インストール済みファイル」→「ゲームファイルの整合性を確認…」を実行してみてください。ファイル破損が原因でパフォーマンスが落ちる場合があります。
3. RUSTゲーム内のグラフィック設定の再確認 (特にCPU負荷項目)
YouTubeやネットの情報は一般的なものが多いですが、ご自身の環境に特化した設定を見つける必要があります。RTX 4060 Tiは素晴らしいGPUですが、RUSTはGPUよりもCPUへの負荷が高い傾向にあります。
- Shader Level (シェーダーレベル):これを下げるとGPU負荷が減りますが、CPU負荷が増える場合があります。色々試してみてください。
- Draw Distance (描画距離):これがRUSTで最もCPU負荷が高い項目の一つです。YouTubeの攻略動画などでは「できるだけ高く」と推奨されることが多いですが、一度極端に低く(例:1000〜1500)設定して、FPSの改善が見られるか確認してください。ここがボトルネックになっている可能性が高いです。
- Shadow Quality (影の品質):これもCPU/GPU両方に負荷がかかります。中以下に下げてみてください。
- Cascades (カスケード):影の描画品質に関する項目です。これも「No Cascades」または低い設定にしてみてください。
- Object Quality (オブジェクト品質):オブジェクトの描画距離にも影響します。少し下げてみましょう。
- Anti-aliasing (アンチエイリアシング):オフにするか、FXAAなど軽いものにしてみてください。
- World Reflection (ワールドリフレクション):オフに推奨です。
- Parallax Mapping (パララックスマッピング):オフに推奨です。
- Max Gibs (最大破片):爆発や破壊時の破片の数です。これも低い設定に推奨です。
4. モニター設定とデュアルモニターの影響
デュアルモニター環境は、RUSTのような重いゲームではわずかながら影響を与えることがあります。
- RUSTプレイ中にサブモニターをオフにする:一度、メインモニター1枚だけでRUSTを起動し、サブモニターをオフにした状態でプレイしてみてください。これにより、サブモニターに表示されている他のアプリケーション(Discordなど)によるGPU/CPUの負荷が解消される可能性があります。
- リフレッシュレートの調整:メインモニターは240Hzですが、RUSTが50FPS程度で動いている場合、240HzのリフレッシュレートはPCに無駄な負荷をかけている可能性があります。RUSTプレイ中だけ、モニターのリフレッシュレートを120Hzや60Hzに一時的に下げて、改善が見られるか確認してみてください。(これでFPSが上がるわけではありませんが、安定性が増す可能性はあります)
5. Windowsの設定
- ゲームモードのオン/オフ:Windows 11の「ゲームモード」をオン/オフ両方試してみてください。環境によってはオンで悪化することも、オフで悪化することもあります。
- ハードウェアアクセラレーテッドGPUスケジューリング:Windowsの設定→ディスプレイ→グラフィック→「既定のグラフィック設定の変更」にある「ハードウェアアクセラレーテッドGPUスケジューリング」をオン/オフ両方試してみてください。
- 電源プラン:Windowsの電源プランを「高パフォーマンス」または「究極のパフォーマンス」に設定しているか確認してください。
6. RUSTサーバー側の影響
これは個人のPC設定とは異なりますが、RUSTのFPSは接続しているサーバーの状況に大きく左右されることがあります。
- サーバー人口:人口が多いサーバーほど、FPSは低下しやすい傾向があります。
- サーバーのワイプ直後:ワイプ直後はオブジェクトが少なくFPSが出やすいですが、時間が経ち建築が増えるとFPSは低下します。
- サーバーの状態:接続しているサーバー自体の処理が重い場合、FPSが低下することがあります。